インド映画
今回観てきたのは、「バジュランギおじさんと、小さな迷子」という映画です。

シャヒーダーは言葉を理解できるのですが、言葉を話せません。インドへ来たのも、インドにあるイスラム寺院で声を出せるように神様に祈るためでした。
シャヒーダーは、デリーでパワン(あだ名はバジュランギ)というヒンドゥー教徒の青年に出会い、彼に救いを求めます。
言葉を話せない少女を、パワンはムンニー(お嬢さん)と呼ぶ事になります。ムンニーはパスポートどころか、身元を証明する何物も持っていません。
警察も相手にしてくれず、パワンが預かりました。
やがて、シャヒーダーがパキスタンから来たイスラム教徒である、ということが判明。
しかし、パキスタンの大使館でも相手にしてもらえず、暴動のためパスポートやビザの発給さえ停止になってしまいます。
密入国を仲介する男には騙されかけて、ついにパワンは自分がムンニーをパキスタンへ送り届けようと決意します。
パスポートを持たないで国境を越え、インドからのスパイとして警察から追われる2人。
しかし、彼らに救いの手を差し伸べるパキスタンの人々の善意で、映画はクライマックスへと向かいます。
インドとパキスタンの領土問題の中心地・カシミール地方が終盤の舞台となっています。
信仰とは何か、人間らしく生きるとはどういう事か、をストレートに訴えかける映画です。