教学儀式研究班
本日午後7時30分より、大阪教区教化センターの「教学儀式研究班」の会合を宗恩寺で行いました。
教学儀式研究班は、1999年の蓮如上人500回御遠忌法要を縁として設立された、教化センター研究班の一つです。
近松暢誉主任(平野・慧光寺住職)に声を掛けていただき、私も研究員に加えていただきました。
研究班の成果として、相伝義書の科文と講義録を参考にした「浄土和讃学習ノート」「高僧和讃学習ノート」「正像末和讃学習ノート」を発表し、
2007年~2008年に『禀承餘艸(ほんじょうよそう)』と『禀承餘艸評破』を翻刻・発表しました。
その後、近松主任が逝去され、研究班は一旦休止になりました。
近松主任が、その師である足利演正師(堺・真宗寺住職)の願いを引き継いで、『真宗相伝義書』『真宗相伝叢書』を発刊されました。
その教えの流れにご縁をいただいた者として、相伝に触れていく手引きを作りたいと願い、自分が主任となって2017年から教学儀式研究班を続けさせていただくことになりました。
現在の教学儀式研究班は、私を含め3名の研究員がいます。
蓮如上人以降、第19世乗如上人まで相伝されてきた教学が、高倉学寮の講師達によって「異安心」とされ途絶えていった記録である『三十七則御糺選要』の翻刻を行っています。
月に1~2回集まり、大谷大学図書館から取り寄せた江戸時代の写本(毛筆で書かれている)を解読し、活字化すると同時に、相伝教学と高倉学寮の相違を学んでいます。
翻刻を続けながら、相伝教学の全体像をまとめた発表を行いたいと思っています。
相伝を多くの人に知って頂くことが、宗恩寺住職のライフワークとなりました。

【『南御堂』の記事のPDFファイル】